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マダム軍団、博物館へ

今日はさくら会(デリー日本人会婦人部)のイベントで
国立博物館をご案内する日。開館前から30人ほどの
日本人マダムで華やかな、国立博物館のロビー。

そこへ登場(?)した、卒業旅行らしき日本人大学生男子
まさかインドでこんなに沢山の日本人と、それも
綺麗どころと(!)遭遇するとは!とびっくり仰天していた模様。
午前の部、午後の部と2回実施したんですが、いずれの回も
説明しながらふと見ると、日本人男子がマダムたちに混じって
説明を聞いていて、笑えました~。

デリーの国立博物館といえば、インダス文明の展示がみどころ。
そういえば四大文明で習ったなぁ・・・・と思い出した方も
多かったようで、教科書に載っていたパシュパティの印章やら
踊り子の像、当時(4700年ほど昔)の台所用品など、
興味深くご覧になってましたが、一番注目をあつめたのは
ハリアナ州、ラキガリ遺跡で見つかった女性の骨。

次の見所は、仏教美術展示コーナー。
お釈迦様の一生を、彫刻を追いながら説明しましたが
舎利八分のお話↓や、アシタ仙人の予言の場面など
皆さん興味深く聞いてくださって、メモを取りながらの
お勉強会さながら。バールフットの欄循彫刻など
貴重な品々も触れられるところに展示されているのが
なんとも大らかですね。
マダム軍団、博物館へ_c0339249_01252334.jpg

初期仏教のご案内から、仏像が現れてからの
ガンダーラ仏↓、そしてマトゥラで作られた
マトゥラ仏は、仏教美術の逸品です。(マトゥラは
デリー側から行くと、アグラの1時間くらい手前。)
マダム軍団、博物館へ_c0339249_01252317.jpg

その他にも、ブロンズで作られた仏像や、ヒンドゥ教の
神様を展示したブロンズギャラリーも。
シヴァ神のコスミック・ダンスの像は、ライティングも
ばっちりで、踊る姿がとても綺麗です。↓
マダム軍団、博物館へ_c0339249_01252306.jpg

そして、世界中の仏教徒がインドへ仏蹟巡礼に来た際に
デリーで必ずお参りに訪れるのが、仏舎利。
ピプラワー遺跡から発掘されたもので、お釈迦様の骨が
展示されていますが、金ぴかのお堂はタイからの寄贈品。
午後の部では、ちょうど巡礼の途中のミャンマーか
カンボジアあたりのお坊さん団体が熱心に勤行していました。

仏教美術に続くのは、細密画ギャラリー
宗教画だけでなく、ムガール王朝のようすを表したミニチュアールや
ジャイナ教のマントラなどもあり、数ある絵画派の分布や
作品の特徴などがわかりやすく、順を追って展示されています。

その他にも、コインギャラリーや、インドの色々な部族の
生活用具を展示した部屋などもあるんですが、こちらは
時間のあるときにご覧いただくとして・・・・
本日のしめくくりは「布・テキスタイルギャラリー」で。
インド各地に昔から伝わる数々の織物や、刺繍などを
ご紹介して2時間コースの見学は終了しました。

お子さん連れでも、赤ちゃん連れでもOKですよ~と
ご案内していただいていたので、沢山の若いママたちにも
ご参加いただいて、とても嬉しかったです。
子育ての間って、どうしても文化行事から遠ざかってしまいがち。
でも子供たちだって、いいもの、貴重なものは肌で感じられるはず。
みんなが気軽に参加できるイベントが、もっともっと
あれば良いなと思っています。

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by neelkamal-archive | 2011-02-03 21:00 | 青蓮日記


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