人気ブログランキング | 話題のタグを見る

輪切りの形状

先日日本から遊びに来てくれた友人たちが、名言を残して帰りました。
それが私の頭の中でぐるぐる回り、反芻して思い出しては笑っています。
その名台詞・・・・・「インド人女性の輪切りは丸い」

まさに!って感じなんですよ。
言いえて妙・・・・名言の極地!
図にしたらこんな感じ(わざわざ図解するなっちゅうに!)
輪切りの形状_c0339249_00570273.jpg


インドの服飾を語るとき、サリーとパンジャビスーツは欠かせませんが
サリーのブラウスも、最近でこそ色んなヴァリエーションが出てきたものの
(デザインサンプルはココで見てね)、ブラウスお誂えに細かく採寸はしても
高級なお誂え服対応ブティックでもない限り、いまひとつフィット感の悪い
ブラウスしか出来上がりません。バストトップに向かって、脇下から2本
アンダーバストから2本のダーツが寄せられているのが基本形。そして
インドらしいなぁと思うのは、将来太ったときを想定して、やたらと
脇に予備布がとってあること。結婚前と出産後の体系をどちらもカバーできる
ような、両脇3~4センチずつの縫い代があるのです。つまりアンダーバストが
15センチくらい太くなったって、同じサリーブラウスで対応できるのよ。

パンジャビスーツも、これまたデザイナーズブティックで作られているものや
オーダーもの以外は「平面裁断」です。ダーツはとってないのです。
だから既製品だと胸がぴったりでもウエストラインが「ぶかぶか」だったり。
これがわたしたち日本人にはなんだか着にくいんだけど、前出のように
インドの女性は「輪切りが丸い」ので、平面裁断でも格好良く決まるのだ。
ジーンズにクルタをあわせて着てると、前部分が股間にどんどんはさまって
・・・・という経験をなさった方もあると思うのですよ。それも私たち
日本人は輪切りが平たいから、(お腹が出てないから)胸から下がった
前布が、もろに腿まで下がっているからこそ、生じる現象なわけで。

こんなことばっかり考えているから、既製服を見る目は厳しくなるのです。
市販のものの中で、立体裁断が多いのはAnokhiの商品。メイン・デザイナーが
イギリス人だから、外人目線で作られているおしゃれな物も多いよね。
値段のわりに価値があるのはFab Indiaだと思います。特に木綿のクルタ類はね。
某おしゃれなマダム御用達のインド服(名前は出さんがGKにある)は、
平面裁断な上に布幅がぎりぎりしかとってないので、見た目はすご~く
良くても着心地が悪い。つまり下図右側のように、裾幅が十分にとってないのよ。
クルタの首周りも小さいので、つっこし衿になるのよ。
輪切りの形状_c0339249_00570336.jpg



・・・・とまぁ、日々こんな分析をしたりして、時間はどんどん過ぎていくわけですな。
いかんいかん、家事も子育ても仕事も、せないかん!
(注訳:せないかん/博多弁=しなくてはならない)
人気blogランキングへ
輪切りの形状_c0339249_00550267.gif

by neelkamal-archive | 2007-08-17 14:20 | ファッション


<< お気楽劇場 独立記念日の過ごし方 >>