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私の「バイブル」

初めて降り立ったインドの空港はカルカッタ(現・コルカタ)。
入国審査でおっちゃんたちが賄賂を請求し、お金がないなら酒を置いてけと。
その後税関では「お金払わなきゃ通さないよ」。ビデオなど持っていると
申告して、インドを出るときに同じ物を持って帰るかどうか審査されてる
ような時代。税関を出てから、バスまで行く間に人に囲まれ、沢山の手が
「お金ちょうだい!」と伸びてくる、蒸し暑い、匂いに溢れた空港。
コルカタでマザーテレサの本物にも会ったし、修道院内をマザーと
手をつないで(!!)歩いたりも。今考えると恐れ多いことを…
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そのときはまさか、インドに住むことになるだなんて、想像だにせず。
何もかもが新鮮で「もう来ることはないだろうから、しっかり目に・心に
焼き付けて行こう」と思っていた。
朝もやにかすむガンジス河、延々と走るバスから眺めた朝日や夕陽、
まだ暗いうちから登る霊鷲山、そして沢山の色鮮やかな花・花・花。
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日本に帰ってから出合った1冊の本。木犀社という出版社から取り寄せた
西岡直樹さんの著書「インド花綴り」。これが私のバイブルになった。
木犀社から届いた本には「ご注文ありがとうございました」とラクシュミー女神の
絵葉書に、手書き・達筆でメッセージが書いてあった。
何と心ある対応をする出版社だろう、と感激しつつページを開く。
インドで見たもの、聞いたことが増幅して花や木の画像とともに迫ってくる。
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あれからもう14年。「続・インド花綴り」も、「インドの樹、ベンガルの大地」も
宝物として一緒にインドにやってきた。
そしてこれらの「バイブル」を紐解きながら、今日もインドの「花の名前」探検隊は行く。
(今日の写真は息子の通っているクリケット教室のグラウンドにある
ブーゲンビリア。日本じゃ一鉢3,000円の高級品!インドじゃ「道端の花」)
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by neelkamal-archive | 2006-03-06 02:24 | 青蓮日記


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