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ホーリーの由来

むか~しむかしの事じゃった。ある所に、自分の息子がヴィシュヌ神に
傾倒し熱心に参拝することをねたみ、息子を殺害しようとたくらんだ
たいそう傲慢な王様がおったそうじゃ。
息子のプララダを殺そうと、色んな手を使っても失敗ばかりで、とうとう
自分の妹、ホーリーカを刺客としてさしむけたと。このホーリーカは
火中に身を投じても決して焼け死ぬことのない、魔女であったそうな。
ホーリーカは王子プララダを招いて、共に火の中に座ったところが、な~んと
プララダは火にあぶられても火傷ひとつせず、ホーリーカは焼け死んで
しもうたそうじゃ。「ホーリー」はこの話に基づき、満月の夜に大きな大きな
焚き火を焚いて、悪を追い払うんじゃと。悪者は滅する。めでたし、めでたし。
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アミターブ・バッチャンとヘマ・マリーニ主演の映画、Baghbanのホーリー)

そして焚き火(今晩)の翌朝(15日午前中)には無礼講・カースト関係なく
色水や色粉をかけあうことが許されているのです。普段は女性に触れる
なんてとんでもない!とされているけど、この日は大目に見られるのもあって、
思い切ってべたべた女性を触ろうとする男性も。胸をむにゅ~と掴まれたりね。
今年は「いやがる人に色粉をつけたり、女性に触ったりすると逮捕」と
デリー警察の広告が出てます~。
まぁ、この騒ぎもせいぜい13時ごろまでにはおさまりますから、色粉をつけられたり
触られたりするのがイヤな人は午前中は「引きこもり」ですな。
家でおとなしくしてますから。
(またはFICCIとかの主催する、良識ある人が集まる「ホーリー」パーティなら
セクハラにあうことはないので大丈夫。色粉は最近は「天然もの」に
こだわる人も増えて来ましたが、大体はカラフルな化学染料。洗っても
取れない場合が多いので、汚れても良い服装でご参加下さい。)
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(写真は昨日学校で早々とホーリー行事を済ませて帰ってきた息子。
おでことほっぺにちょんちょんと粉をつけられた程度でママ安心。)
ではでは皆様、 !!
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by neelkamal-archive | 2006-03-14 14:40 | インドの祝祭日


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