ようやくリニューアルされたデリーの
クラフト・ミュージアムのショップやカフェのロゴが よくできてるなぁと思います。 今年2月にボランティアサークルのイベントで みなさんにクラフト・ミュージアムをご案内したときには まだ出来上がっていなかったんですよね。 カフェのまわりを取り囲む赤砂岩にこんなマークが 透かし彫りになっていて、あぁ、「ローター」っていう名前なんだ 可愛いマークだなぁと思っていました。 ![]() ローターとは小ぶりの液体容器のこと。 素材はさまざまで、ステンレス・銅・金・真鍮など 大理石やソープストーンが使われることもあります。 ![]() ヒンドゥー教のお参りに欠かせないガンジスのご聖水を いれたり、結婚式の一連の儀式の中で、花嫁の腕輪を 牛乳に浸すときにローターが使われたり、と聖なる役目を 果たすことが多いこの容器。 聖なる容器として、スィンドゥール(女性が髪の分け目につける 赤い粉)やターメリックをつけ、聖紐を結んだりもします。 (ちなみにネティと呼ばれる注ぎ口つきの、 ヨーガのときに鼻を洗う容器も お手洗いのときに手を洗うプラスチック容器も ローターの仲間です。) そんな、お参りや生活に欠かせない容器 かのイームズ夫妻がインドに滞在したときに書いたレポートに 「ローターはインドのプロダクトデザインの中で もっとも秀逸なものである」との記述があるのです。 それをカフェやミュージアムショップのロゴに採用するとは なかなかやるな、クラフト・ミュージアム。 ![]() しかも、ローターのぷっくりした形と デーヴァナガリー表記がうまいことマッチしていますよ。 ラッピングペーパーも可愛いじゃありませんか。 ![]() 紙質が悪くて破れやすいのはご愛嬌ね。 ミュージアムショップの品揃えもなかなかなんですよ。 ちょっとしたお土産捜しにもいいかも。 今日も 応援クリック ポチっと↓↓ お願いします ![]() ▲
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| 2013-11-26 00:58
| 芸術・文化
たまには自分のために、なにか記念になるものを
買い求める・・・・ってのも必要ですよね。 (とか言いつつ、しょっちゅう自分のものは買っているけど。笑) 先日、絵を買いました。それも2点も。 我が家の壁の一角を、「ラージャスターン」コーナーにしたいなぁ インドチックでポップな絵はないかいな~ と思っていたら まさにぴったりなお方が~~! 「ガールズ・インディア」や「スゥイート・モロッコ」の著者 若山ゆりこさんですよ。 早速ウェブに出しておられるギャラリーを拝見し、 ラージャスターンらしい可愛い絵を購入しました。 手書きイラスト、一点もの。たまらんでしょ~ まずはこれを注文し、えへへ・・・・と思っていたところ ![]() さらにこちらも欲しくなり。 これを飾るために、壁を塗り替えなきゃなぁ・・・・ すっごくインドらしくて、楽しくなる絵でしょ?? ![]() 博多の実家宛送っていただいたので、年末年始の帰省で デリーに持ち帰ってきます。 どんな風に配置しようか、どの家具とあわせようか、 考えてる時間がまた、たまらなく楽しいですよね。 インド暮らしの記念になるような、何か特別なものを 自分のために。あなただったら何がほしいですか? 今日も 応援クリック ポチッと↓↓↓ お願いします。 ![]() ▲
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| 2013-11-20 00:39
| 芸術・文化
1ヶ月ほど前、友人が先生をつとめた
「ソフトパステル画」クラスに参加しました。 なんと30年ぶりにまともに絵を描いて、忘れていた あの感覚が蘇った感じで、やっぱり絵を また描こうかな・・・・と思ったのでした。 そんなとき、ジャパンファウンデーションからのメールで デリー在住の日本人アーティスト、私のインド暮らしの 師匠と仰ぐローチャン由理子さんの「水墨画ワークショップ」が 開催されるとのお知らせが。参加者多数の場合には抽選 ・・・・と書いてあったので、ドキドキしながら連絡を待ちました。 運良く参加することができ、先週土曜日の夕方、行ってきました~ 前半は水墨画の作品を見ながら、解説を聞き 後半がいよいよ実践。まずは墨のすり方、筆の扱い方などを 説明していただき、先生が見本を。 ![]() いわゆる「竹」とか「梅」とかいうモチーフではなく 感覚的に水墨画を体験するため、テーブルごとに モチーフとして異なる植物が置かれていました。 参加していたインド人はデザイン学校の学生さんやら アーティストやら、日本語を教えている先生やら。 皆さんとても熱心で、カメラやiPadで記録しつつ 先生のデモを見学したのでした。 ![]() 新聞紙で練習した後は、半紙で本番を2枚。 どちらか気に入ったほうをずらりと並べて なぜそれを選んだのか、また全員の作品の中で どれが一番好きか を発表する機会がありました。 ![]() 中には「ふざけとんかい!?」って作品も あったんですが「これが私の理解した水墨画です」って 言われちゃうと。。。。。ねぇ。 ただ、インド人に限らずガイジンの水墨画に対する イメージって、こうなんだろうなぁ と思えるような ミニマリズムが見え隠れして面白かったです。 (与えられたモチーフとはまったく関係ないものを 描くあたりが、インド人だなぁと思ったり。) こういう機会は無理をしてでも時間を捻出して 参加したいなぁと思ったのでした。 今日も 応援クリック ポチっと↓↓ お願いします。 ![]() ▲
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| 2013-10-31 01:54
| 芸術・文化
去年「魂が近い人」というタイトルで書いた記事。
いまや日本でトップのインド・スパイス料理研究家の 香取薫先生とのデリーでのデートが実現したのは 去年の11月末のことでした。そのときに「次回はぜひ デリー在住の日本人マダムむけに、講演会を~!」って ダメもとでお願いしていたんですよね~ それがなんと、実現することになりまして。 主催はデリー日本人会ボランティアサークル。 11月23日(土)、グルガーオンのダイアパークプレミアで 香取先生の講演会が行われます。 (詳細は日本人会からのメールにてご確認ください) 20代の頃からインド各地の家庭(総数50軒以上に なるそうです!)にホームステイして、徹底的に インド家庭料理を学んできた香取先生。 地方にいくと、キッチンには女性しか入らない(入れない)ところもあり 女性だからこそ腹を割って、家庭料理のコツのコツがその家のお母さんから 直々に学べた・・・という面も多いと思われ、とことん掘り下げて真髄を つかんだそのカレー道は 面白くて、パワフルで、インド生活の 「スパイス」になること間違いなし! もう、最初の企画段階から早く皆さんに告知したくて うずうずしてたんですが、やっと今日解禁になったので~! すでに「あ~、この本持ってます~!」という方も多い はじめてのインド家庭料理とか ![]() 家庭で作る本格インド料理 とか。日本アーユルヴェーダ学会の 評議員でもあり、日本香辛料研究会にも属しておられるので アーユルヴェーダ的スパイスの使い方、食材の組み合わせ方など 他では聞けない話もいっぱいあるはず。 ![]() つい最近、キューピー三分クッキングで スパイス料理を担当しておられましたので、ご覧になった方も 多いのではないでしょうか。 まだ講習会に申し込んでない方、いそげ~~! 子連れ参加、ご家族で参加もOK、講演会後は ダイアパークの美味しいケーキとコーヒー・紅茶で 茶話会もありますよ。 私はもう申し込み済み~!(コーフンしすぎて メールの送付先を間違ったバカモノは私です。笑) 今日も 応援クリック ポチっと↓↓ お願いします。 ![]() ▲
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| 2013-10-16 00:45
| 芸術・文化
「ヤショーダラー」と題されたダンス・ドラマを観に行きました。
インド古典舞踊、バラタナーティヤムを基本に据え 著名なグルジー(師匠)サロージャ・ヴェーディヤナタン師の率いる ダンススクール、ガネーシャ・ナティヤラヤの作品で、初演です。 ヤショーダラー(耶輸陀羅)とは、お釈迦様が出家する前 シッダールタ太子だったときの妃の名前です。 お釈迦さまの物語は生まれる前の「前生譚(ぜんしょうたん)」 から続くのですが、ここではこのダンス・ドラマの主役である ヤショーダラー妃に関することをご紹介したいと思います。 釈迦族の王子であったシッダールタ太子が12歳のとき ある聖仙が次のような予言をしました。 「万が一この子が老いや病や修行者を目にしたならば、 この子は宮殿を去り苦行者となるであろう。」 心配したシュッドーダナ王は、シッダールタ太子に 季節ごとの豪華絢爛な3つの宮殿を与え、 外が見えないような高い塀を築き、何不自由ない生活をさせました。 16歳のとき、ヤショーダラー様とご結婚なさり、12年後に ラーフラ王子も生まれます。 (↓赤ちゃんをあやすヤショーダラー妃・左から二番目) ![]() このころ、シッダールタ太子に外界への好奇心が芽生え、 ある日こっそり城を抜け出されたのです。 1日目は東の門から外へ出られました。すると、そこには老人がいました。 シッダールタ太子は「老い」目の当たりにし、恐くなって城へ逃げ帰りました。 2日目は南の門から外へ出られました。すると、そこには病人がいました。 シッダールタ太子は「病」をお知りになり、恐くなって戻りました。 3日目は西の門から外へ出られました。すると、そこで死人を 火葬場に向かう葬列を見ました。 シッダールタ太子は「死」の存在を知り、恐くなって城に戻りました。 4日目は北の門から外へ出られました。 すると、そこには修行者がいました。 シッダールタ太子は修行者の堂々とした姿に感動し、 自分も苦行者となることを決心なさったのです。 これがお釈迦様のはなしに出てくる「四門出遊(しもんしゅつゆう)」の場面です シュッドーダナ王は、シッダールタ太子が修行者となる決意を固めたことを 知って嘆き悲しみ、何とかして思いとどまらせようといろいろな手を尽くしますが とうとうシッダールタ太子29歳のとき、城を抜け出します。 「正しい悟りを得るまでは、決して戻らない」と誓いを立てて 自ら髪を剃り、出家したのです。 幼子と自分を置いていなくなってしまったシッダールタ王子。 悲しみに沈むヤショーダラー妃。その後、メッセンジャーから 太子が悟りを開き、仏陀になったとのニュースを聞きます。 沢山の人々が悟りを開いたお釈迦さまの教えを受け入れ 仏教に帰依していきます。 ![]() それから12年後、お釈迦様がようやく帰城なさったときに 彼女は他の女性衆と共に身を飾り香をつけて出迎え、 お釈迦様の教えを聞きますが、皆が教えを理解し境地に達したとき ヤショーダラ妃だけはその域に達することができなかったそうです。 ![]() また、彼女は息子ラーフラを伴いお釈迦様に会いに行き 「財宝を譲って下さい」と息子に言わせます。 お釈迦様はそれを認めますが、ラーフラ王子はお釈迦様の 一行について行き、沙彌(年少の見習い修行者)となったといいます。 (左から三番目がラーフラ王子) ![]() その後、教義を理解し、出家しようとしたヤショーダラー妃ですが なかなか女性の出家を認めてもらえず、再三再四懇願した末、 阿難陀(仏弟子アーナンダ)がお釈迦様に頼んでくれて ようやく出家を許されたのだそうです。 出家後は自分を反省する事に努め、尼僧の第一人者になったそうです。 ![]() ヤショーダラー妃は天竺一の美女であった、と窺える記載も 残っており、ヤショーダラー役のダクシナさんは本当に 輝くばかりに綺麗でした。 また、グルジーがなんと老王シュッドーダナ役でびっくり! バラタナーティヤムのダンスの動きも綺麗で、本当に 夢のような舞台でした。 ヤショーダラー妃とお釈迦様の物語を予め知っておいて このダンスを観たら、更に感動的だと思われます。 皆様も機会があったら、ぜひ。 今日も 応援クリック ポチっと↓ お願いします。 ![]() ▲
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| 2013-07-22 02:02
| 芸術・文化
デリーの現地校、4月1日から新学年開始のところが
多いんです。3月31日に学校からSMS(携帯メール)で 「明日から新学期、夏時間で授業開始です」ってお知らせが。 あはは・・・・これを送っておかないと、のんびり冬時間で バス停に来る子がいるから? 学校も新学期だし、私も時間のあるうちに読書でも。 まずは読みたかった本を片っ端から読みますよっ 歴史オタクにはたまらないこれらの本たち。 コロニアル(植民地支配)時代のインドアートと ナショナリズムについて Partha Mitter著 Cambridge University Press刊 ![]() 国際貿易の先駆者たる、タミル商人たちの物語 Kanakalatha Mukund著 Penguin UK刊 ![]() インド近代史の歴史記述 Rama Sundari Mantena著 Palgrave Studies in Cultural and Intellectual History刊 いや~~、この本はやばそうです。これからまた 枝葉が広がりそうな予感。これに書いてある文献やら 参考資料がまた欲しくなるよ。 ![]() 食いしん坊な私にぴったりな本 インド中の王家に伝わる特別レシピやその由来が書いてある本 一番気になるのは、ムガール時代の皇后ヌール・ジャハーンの お気に入りだったSahnakというお菓子のレシピ。どんなんだろう~~ Neha Prasada, Ashima Narain共著 Roli Books刊 ![]() そして、何とかして手に入れたい本がこれ。 現在在庫切れになっているんですが、コロニアル初期の インドのようすがわかるイラスト満載の本。 著者は英国図書館のカンパニー派絵画専門のキュレーターなんです。 Jennifer Howes著 Oxford University Press刊 ![]() というわけで、コーヒーテーブルブックばりの 重たいでっかい本が多いんですが、挿絵を眺めてるだけでも 面白いからね。 ムガール時代から、英国統治時代までがインドの歴史の中で 個人的に一番興味があるんだけど、ちょうど7年生・8年生が そのあたりを勉強しているので、息子の教科書から要点を 良いとこ取りしているのでございます。笑 今日も 応援クリック ポチっと↓↓ お願いします ![]() 他にもインドにいる間に読んだらおもしろい本たちリスト 過去記事をご参照ください~~ こちらとこことあれとこれも ▲
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| 2013-04-01 00:56
| 芸術・文化
ムガール時代の建築物にふんだんに使われた「透かし彫り」
Stone Jaali(ジャーリー)と呼ばれ、インドを訪れた方なら どこかで目にしたことがあるはず。 デリーならばフマユーン廟などで見ることができます。 いつもご案内していますが、できれば朝、開場と同時に 行くと朝日の具合でより綺麗に見えるのです。 ![]() インドの透かし彫りを有名たらしめた所以でもある アハマダーバードのスィディ・サイードモスクのもの↓ 16世紀に建てられたこのモスクは、グジャラートの イスラム建築の代表的なもので、この樹木を題材とした 透かし彫りは、その後各地でレプリカが作られたり デザインが壁画に転用されたりもしています。 ![]() これだけがえらく有名になってしまっていますが、両面や 側面にあるジャーリー・スクリーンもすごいものだらけ。一見の価値ありです。 石に透かし彫りを施したものを、壁面に使う目的は 陽射しや外からの視線を遮り、かつ風通りを良くするため。 デザインはアラベスクや幾何学的なパターン。 アーグラーにタージ・マハルを見に行った方は多いと 思うのですが、ちょっと足を伸ばして ファテープル・スィークリーの遺跡まで行くと 素晴らしい透かし彫りを目にすることができます。 偉大なるムガル帝国の皇帝ジャラールッディーン・ムハンマド・アクバル (アクバル大帝)は一大帝国を築き上げ、まごうことなき王として 君臨しておりました。 が、残念ながら跡継ぎに恵まれず、アーグラー郊外のスィークリー村に 住む聖人サリーム・チシュティーの祝福を受け、荒行まで行ったのです。 サリーム・チシュティーはアクバルに3人の息子が生まれる と予言し それが現実となりました。 長男は聖者の名を取ってサリームと名付けられ、後に 皇帝ジャハンギールに。アクバル大帝は聖者に敬意を表するため、 スィークリーに遷都します。 これがファテープル・スィークリーなのですが 深刻な水不足のため都は退きを余儀なくされ、遷都から14年後には 完全に放置されて、都はアーグラーへと逆戻り。 赤砂岩でできたファテープル・スィークリーの中に 白大理石でできたサリーム・チシュティー廟があります。 ![]() その中からの眺めがこの写真。チシュティーの言に従って 荒行をしたアクバル大帝が子宝に恵まれた・・・・という その伝承から子宝を願う人々が参拝に訪れているのです。 そして、もう一つ。日本からの観光客はほとんど訪れることのない グワーリヤル(グワリオール)の街にある透かし彫り グワーリヤルは現在のインドで最も裕福なマハーラージャー・ スィンディヤー王家のお膝元。 その街にあるジャミ・マスジッドの中に、スーフィー聖人の モハンマド・ガウスの聖廟がありまして。そこの透かし彫りが また素晴らしいのです。 ![]() 華美な派手さはないけれど、すっきりシンプルで綺麗。 透かし彫りでも、象嵌細工でも、布でも、ムガール建築でも はたまたインドの寺院建築でも、なにかひとつテーマを追って インドを旅する・・・・ってのもまた、味のある楽しみ方ですよね。 今日も 応援クリック ポチっと↓ お願いします。 ![]() ▲
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| 2013-03-11 02:43
| 芸術・文化
日曜日は友人の「アランゲトラム」に行ってきました。
アランゲトラムとは、インド古典舞踊を学び、基本演目を修め、 一人前の舞踊家として活動しても良いですよ、とグルジーから 認められるための儀式であり、はじめてのソロ公演のことなのです。 (名取襲名披露、みたいな感覚でしょうか) 本日のアランゲトラムで公演を行ったのはこちらのお二人。 ![]() (画像をクリックすると大きくなります。) バラタナティヤム公演の演目に則り、下記の順番で踊りが披露されました。 (1)アラリプ…神様への祈願、挨拶を捧げる (2)ジャティスワラム…ステップが見せ所の演目 (3)シャブダム…表現メイン (4)ワラナム…ステップと表現を交互に繰り返す (5)パダム…表現メイン (6)ティラナ…強いステップと表現。最後の演目 このあと神様、グルジー(+伴奏者やボーカル担当者)、観客への 感謝が捧げられます。 お二人とも、とっても綺麗で、演目により クリシュナ神やドゥルガー女神、マハーバーラタの世界が 目の前にぱぁっと広がるように、ひとつひとつの動きが、表情が 語りかけてくるような素晴らしいバラタナティヤムを見せていただきました。 ここに至るまでの努力もさることながら これから舞踊家として更に長い道が目の前に開けたお二人 本当におめでとうございます。 インドでも有名なパドマ・シュリー賞受賞者(日本の文化勲章のようなもの) でもあるグルジー:サロージャ・ヴェイディヤナタンさんも、とても 誇らしげにお二人のダンスを見つめておられました。 お二人が舞台上で修了証書を受け取り、主賓の皆さんに ご挨拶なさるときに「チャラン・スパルシュ」をしたので 慣れてない日本の方はびっくりなさったかも。 これはインド古来の「最高の尊敬・敬意」を表す挨拶の仕方で チャラン=足、スパルシュ=接する、触る という意味。 接足礼(せっそくらい)と言われ、本来は「五体投地」のこと (五体投地(ごたいとうち)とは、五体すなわち両手・両膝・額を 地面に投げ伏して、仏や高僧などを礼拝すること) 相手の「足の甲」に触れ、その手で自分の頭(と胸)に 触ることにより、祝福が得られるという挨拶方法で インドでは先生、目上の人、一家の長などに対して行われる 尊敬の念をあらわす挨拶のやりかたなのです。 クリケットの試合などでも、コーチや監督にたいしてこの挨拶を している選手の姿がテレビで映されたりしますね。 遊びに行ったお宅のおじいちゃん、おばあちゃんにこうして ご挨拶して、年長者は肩などに手を置いて、相手を 祝福する、というのがインド式年長者への礼儀作法。 礼に始まり、礼に終わる・・・・というのはどこの国でも どんなことにでも相通ずるものなのだな、と ほっこり心が温かくなって、会場を後にしたのでした。 今日も 応援クリック ポチっと↓ お願いします。 ![]() 追記;古典舞踊もインドの神話や歴史背景を理解しているのと していないのとでは理解度に差が出ますね。衣装が どの地方の布でできているのか、髪飾りにはどんな意味があるのか ・・・・そういったことも含めて、1月末にちょっとしたイベントを 行います。インド雑学お話会+博物館見学の2回抱き合わせコース。 デリー・グルガーオン・ノイダ在住のみなさま、どうぞお楽しみに。 ▲
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| 2012-11-26 01:09
| 芸術・文化
オリシャー州(旧名オリッサ州)といえば、
伝統的に芸術や手工芸の盛んな土地柄。 そこで芸術学校を主宰し、オリッシーダンスの インド政府公認ダンサーでもある日本人女性がいるのを ご存知でしょうか。 News Week誌の「世界が最も尊敬する日本人100人」にも 選ばれたことのあるその女性の名は「小野雅子」さん。 NHK BSで特集番組も組まれましたから、ご覧になった方も いらっしゃるでしょうか (下の画像をクリックすると、大きくなります) ![]() 私は2005年、当時デリー中心に開催された Japan Culture Monthのときに、大使公邸ではじめて 間近に小野雅子さんのダンスを観て、 夢のような世界、妖精のようだなぁ・・・・って思ったのを覚えています。 先日その小野雅子さんがデリーにお越しになったときに ご一緒させていただいて、素敵な企画のお話をうかがいました。 来年、芸術祭・ビエンナーレをオリシャー州で開催すること そのプレイベントとして、今月25日から12月2日まで ブバネーシュワルで日本の芸術家による数々のワークショップや 展覧会が行われること。 ![]() プレイベントの一環として、12月19日には グルガーオンのエピセンターで小野雅子さんの オリッシーダンス+コンテンポラリーダンスのリサイタルも 行われることになっています。19時半から~ 絶対感動すること間違いなしですよ~。 インドで開かれるこういう日印を結ぶ芸術イベントにこそ、 日本企業のスポンサリングが必要なのだと思います。 参加したインド人へのギブアゥエイのための見本製品提供でも良いし バナー協賛でも良いではありませんか!? オディシャー州の中産階級以上の人々の購買力を考えると 決して無視できない市場だと思うんですよ (みんなお金を持ってても、使う場所・使うべき商品が 不足しているとの声もあり。) それはともかく、小野雅子さんはMasako Ono Performing Arts(MOPA) を主宰し、さらにはムドラー・ファウンデーションという団体で 恵まれない子供たちにダンスをはじめ芸術に触れられるワークショップを 企画しておられます。詳細はそれぞれの団体名の青字をクリックして ホームページにてご確認ください。 オリシャー州、気になる織物もあるんですよね~・・・・ 布好きには魅力的な場所。歴史が好きな方にも 海辺でのんびりしたい方にも、それぞれが楽しめる見所のある州です。 ビエンナーレを機会に、オリシャーに行ってみますか? 今日も 応援クリック ポチっと↓ お願いします。 ![]() ▲
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| 2012-11-21 01:04
| 芸術・文化
好奇心だけで生きている
(あ、いや・・・・・・+食い意地も。) ような私。秋になると、イベントが多くて カラダが一つじゃ足りません。あれもこれも 全部行ってみたいんだけど、「毎日おでかけ子ちゃん」が 続くとさすがに嫁としては肩身が・・・・・あわわわ 仕方ないので(?)行きたいものを全部網羅してみます。笑 各地、お近くにお住まいの皆様にぜひ足を運んでいただければ ・・・・と思います。 まずは私のインド暮らしの師匠(と勝手に仰ぐ) 画家・ローチャン由里子さんの新作絵画展。(インドで16回目の個展) バンガロールのGallery Time & Spaceにて、22日まで開催中 ギャラリー開廊時間‐午前11時より午後 7時まで(会期中無休) 場所: Gallery Time & Space, #55, Lavelle Road, Bangalore‐01 (UB City の近くです。) Tel- 080-22124117 ![]() Copyright;Yuriko Lochan 以下;個展案内より抜粋 今回の作品テーマ・・・蓮 蓮は、20年近くになるインドでの作品制作の過程で、 たびたび登場するテーマです。蓮は、人の転生にみたてられ、 過去、現在、未来を示唆するものとして古来より日本の文化、 ひいてはアジアの文化と深いつながりを持つものとされています。 その意味合いはもちろんですが、蓮の形象、 その生態に私は強く惹かれます。 自己の探求を絵画表現を通じて行うなかで、蓮は、 バナナの樹とともに、私の発想の源です。 絵画を通じて、ひととき自らの内部を覗き込む 静かな時間を持つ機会を、おもちになりませんか。 作家紹介 1981-85年 京都市立芸術大学 美術学部 美術科 油画専攻 1985-87年 京都市立芸術大学 美術研究科(大学院)油画専攻 1987年11月 ニューデリーで生活を始める ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ お次は、「ベルサイユのばら」展 9月13日~24日が 東京 松屋銀座 10月26日~12月9日 福岡 福岡県立美術館 2013年 5月1日~13日 大阪 阪急うめだギャラリー 著作権の関係で、会場のようすなど貼り付けできないので 興味のある方は、フェイスブックページへどうぞ。 http://www.facebook.com/berubara40 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 自他共にみとめるパン好きな私。 夏の一時帰国のときに、ここのパンを食べたい一心で 博多から押しかけたこともありましたっけ。(過去記事はコチラ) その、大好きなカノムパンさんが、「Bread Festival」に 出展。2日間の開催期間のうち、カノムパンさんは23日のみだそうです。 会場近くにお住まいの方、なんと全国から80店舗ほどの 有名パンやさんが一堂に介するそうですよ~ わが身が二つあったら、飛んで行きたいよぅ。 ![]() ![]() パンフェス2012秋 概要 日程:9月22日(土)、23日(日) 時間:11:00 ~ 17:00 入場料:300円(ただし小学生までは無料) 開催場所:東京オーヴァル京王閣 東京都調布市多摩川4-31-1 [電車でお越しの方] 新宿駅から準特急「高尾山口」行 調布駅乗換え快速・普通「橋本」行 「京王多摩川」駅下車徒歩0分 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ え~~、あとは手前味噌ですが、10月6日に日本人学校体育館で 行われる「ジョイントコンサート」。 デリー、グルガーオン、ノイダ在住のみなさま、恒例の 女性合唱団「コールマユール」 混声合唱団「チャート・マサーラー」 デリー和太鼓会 そして、ゴスペルサークル「Amigo Delhi」の合同コンサートです。 皆様のお越しをお待ち申し上げます。 今日も 応援クリック ポチっと↓ よろしくお願いします。 ![]() ▲
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| 2012-09-15 00:40
| 芸術・文化
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